東京都水道局との協定による測定は、2012年3月31日にて終了しました.当研究室
で測定を担当していました浄水場原水は、4月1日より東京都水道局水質センターにて測定されています.
東京都水道局と当大学の協定にもとづき、東村山浄水場浄水(8/31まで)と原水,金
町浄水場原水,朝霞浄水場原水,小作浄水場原水,長沢浄水場原水(9/1より)を毎日測定しています.
試料水500 mLをゲルマニウム半導体検出器で1時間測定しています.
測定結果は東京都
水道局により公開されています.こちらからどうぞ.
一部の試料について,18時間測定もしています.131I,134Cs,137Cs
はどれも不検出で、約0.5 Bq/kg未満です.
大気中に浮遊していた134Csと137Csの影響で,試料が何もない状態でも,わずかですがCs-134
とCs-137のガンマ線が検出されます.
おそらく検出器内部に吸着してしまったものと考えられます.そのため,これ以上測定時間をのばしても,500 mLの試料量では残念ながら0.5
Bq/kg
より少ない量を定量することができません.
家庭での浄水器で水道水中の放射性核種が除去できるかどうか関心が持たれます.家庭で使用した浄水器カートリッジのガンマ線測定を行ったところ,吸着され
ることは分かりましたが,どの程度吸着されたのかは不明です.
除去の程度について下記の情報があります.
放射線医学総合研究所:
水
道水中のI-131の除去について
日本放射線管理学会:
福島第一原発事故によって汚染された雨水中放射性ヨウ素及び放射性セシウムの除去に関する中間報告書(
日本放射線管理学
会ホームページの震災関連情報をご覧ください.)